【今週のひとこと】
悲観的な人は、風に不満を言う。
楽観的な人は、風が変わるのを期待する。
現実的な人は、帆に風が当たるように調整する。
ウイリアム・アーサー・ウォード
The pessimist complains about the wind;
the optimist expects it to change;
the realist adjusts the sails.
William Arthur Ward
その昔、僕はコンピュータシステムの会社の
営業や技術支援担当をしていました。
言ってみれば、お客さんのところに行って
困り事があれば、そのサポートをする
と言う役割です。
まだまだ、現在ほどPCが身近でない頃
何だか分からないが動かなくなるというのは
お客さんにとっては
頭が真っ白になるほどの困り事なのです。
が、
その困り事があって、僕は仕事に呼ばれるわけです。
同じ出来事が
お客さんにとっては、困りごと。
僕にとっては、価値を評価されること。
どんなできごとにも、
誰かにとってのメリットがあって
誰かにとってのデメリットがあるもの。
また、少し視座を変えれば、
当時の僕が役立っていたのは
問題を“能動的に”解決するための役割。
PCのトラブルがあったからと言って
「もう、コンピュータなんか使えん」と
前時代的に、そろばんや手計算に後戻りする
ことも出来ますが、
当時ならまだしも、21世紀も20年近く経て
全く無くすというのはなかなか厳しい。
加えて、工業製品ですから、
気分屋だから動かない…なんてこともありませんから
何もせずに待っていても
状況は変わらない。
問題に“能動的に”関わることが
問題状態を脱して、通常状態に戻る
ルートになる訳です。
ここで、注意したいのは
“能動的”に問題に関わった結果
(一時的に)“待つ”とか“耐える”という
選択肢もあるということ。
自分が主体的に関わるからと言って
準備や状況が整わないときに
動くのもまた下策。
物事に“能動的”に関わると言うときには
進む、打破する…だけでなく
立ち止まる、迂回する、戻る、耐える
と言う選択肢を、自分の判断で
選ぶと言うことが含まれるのです。
…その意味では、今の状況に
真摯に向き合う
丁寧に判断する
自分の“思い通り”にことを進めるのに
自分の全ての選択肢を準備するのは
当然のことなんじゃないかな
そう思いません?
では。
(初出 アメブロ “想いから実現への翻訳家 コミュニケーション・イノベーター”2018.2.12 改変)
https://ameblo.jp/awakeners
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