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なくて七癖(くせ)あって四十八癖(くせ)

なくて七癖(くせ)あって四十八癖(くせ)

クセとは“習熟”のこと…えっ?

「このクセ直したいんだけど
    なかなか治(直)らないだよね」

 なんて話になることがあります。

 癖というのは、自分では気づかないもの
 ただ、それが気になる人にとっては
 かなり気になる。

 ひとつの考察をしてみると

 癖はあまりに“自然”なんです。
 わざとらしさがない。

「その“癖”、今必要かなぁ」とか
あるいは
「その“癖”、あまり良い印象じゃない」

 と相手に思わせてしまうものが

「直したい」癖になります。

さらに、直そうとしても
なかなか直せない。
すると漢字も「直す」から「治す」
って書きたいくらいにもなる。

身に染みついているわけです。

…裏を返せば、とてもスムーズな
 “習熟された”
 身体の使い方が“癖”だということもできます。

癖を悪者にしないで、
 自分がその癖をしてしまう
  “理由(わけ)”を聞いてみる
   

 私たちの“脳”は、想像以上に忙しいはずです。
 物事考えるだけならばまだしも

 血流や内臓の働き、体温調節…
 気づいていることいないこと

 色々と処理をする必要があることが
 沢山ありますから

 “脳”はできるだけ、
 “判断”の無駄を省きたい

 そう考えてみると、
 ムダなことはない…はずなのです。

 ただ、脳は、身体の中にずっといますから
 体の外の状況

 …環境や、人間関係、タイミング

 にとってムダかどうかは
 一度自動化してしまった“癖”にとっては
 関係のないことになっているのです。

 言い替えれば、
 以前は必要だった“自動化したいこと”が

  “癖”だ

 といえそうです。
 すると、もともとのミッションが
 あったはずです。

 …そう、元々のミッションを果たす

 のが“癖”で、きっとそれは実現している
 のでしょう。

 課題は、その“ミッション”の達成は、
 今必要かな?

 という判断はされてない
 …自動化されているということです。

 脳の中で何事もなかったように
 以前のまま“作業している”のが“癖”
 だとしたら

 真面目に実直に役目をこなしている
 “癖”を説得する必要がある
 と思いませんか?

私の“思い”の一部が“癖”として表れている

 どんな癖も、その当時必要があって
 身についたものです。
 なぜなら、その“癖”は、意識しなくても
 見事にできるほど“習熟”しているのですから

 当日は必要なモノだったのでしょう。

 そして、直(治)したい癖と
 いうのは状況が変わって
 可能ならば、“収束させたい”
 そんな“癖”だということ。

 できたら、急にお払い箱のように
 「邪魔だからあっちに行って」
 では、冷たすぎるというもの。

 ましてや、あの当時、
 自分自身の為に必死に
 (気づいてないかもしれませんが)
 身につけた“行動”です。

 …敬意を払っても良いんじゃないですか。

 そして、別の視点を取れば、
 ここで、自分の“癖”にダメ出しするということは
 過去の自分にダメ出しをしていることに
 なりかねないということ。

 自分で、自分を責める

 …建設的ではない

 そう思います。

 とはいえ、“治めたい”癖には、
 そもそも、なぜその言動(思考)が必要で
 そのことは、自分に過去どんな効用を
 くれていたのかに気づいてみませんか?

 すると、意識的にも無意識的にも

 「あっ、今、この癖必要ないじゃん」

 と気づくことができるはずです。

これまでに、癖を直そうとして
うまく行っていなかったとしたら
一度

 「その“癖”が目指していた所」

っていうのを一度自分の中に
探求してみるのはいかがですか?

…実は、これそのものも
 NLPでのセルフケアのやり方の
 応用になっているとしたら。

では。また。

(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2017.12.22 一部改編)
http://nlpfield.jp/mailmag01/

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