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「『数字はウソをつかない』と言うウソ」について考えてみた

「『数字はウソをつかない』と言うウソ」について考えてみた

「世論調査によると、国民の75.3%が
 賛成、13.8%が反対して…」

っていう調査を受けた憶えはないのですが…

なので「誰の意見だ!」ってことになるんですが
“国民”の意見となる。

実際の所、意見は十人十色であるのが自然だ。
ましてや、賛成/反対の中にも
渋々賛成、是が非でも反対
どっちでも良いんだけど強いて言えば、賛成/反対
が居るわけで、
 75.3%も、13.8% も
何かしらの意見を表す数字ではなく、

集めたアンケート集計の回答比率を
示しているに過ぎないわけで…。

これを利用するときに、
ウソといわないまでも、
解釈が起こる。

上の例で言えば、75.3%というのは、
全体の回答数に対して、賛成という回答数が
そうだという話。

実際、回答した人が、10人なのか
100人なのか、1,000人なのか
それによって、賛成の回答数は異なる。

つまり、75.3%は、賛成している人の
人数ではないということ

渋々賛成した人の意見も、
何が何でも賛成した人の意見も
“賛成”となっている。

これを、
「国民の75.3%もの人が賛成しています」
と使ってしまうと、

反対した人にとって、
あるいは、
回答すらさせてもらえなかった人にとって

「あぁ、そう、そうなんだ、へぇ〜
 意思表示してないのに、そうなんだぁ」

ってなる。

数字は現実の一側面を表しているかもしれないけれど
必ずしも現実ではないってこと。

そういえば、こんな故事成語あったなぁ「朝三暮四」

「数字はウソをつかない」という思い込みに
 囚われすぎると
 本質を見誤るかもしれないなぁ

統計や数字の便利さを活用しつつ
できるだけ、誤解の無いように
誠実に物事を伝えていきたい

ああっ、今日これを考え始めたのは、
“誠実に物事を伝えたい”って
ことがどうも動機だったようです(笑)

(初出 アメブロ“ひじま・まさき”のブログ 2016.11.18 一部改編)
http://ameblo.jp/awakeners/

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