唐突ですが、大人の猫は、猫同士の会話では、ほとんど鳴き声を
発しないそうです。彼(女)らのコミュニケーションは、
匂い、音、ボディランゲージ(毛を逆立てるとか)で、
「にゃぁ」と言う鳴き声は、音以上のものでは無いとも言われています※1
ただ、飼い主のように自分に何かをもたらしてくれる相手には、
鳴き声を学習して使い分けている…こう鳴くと、ゴハンがもらえるとか、こうだと、あそんでもらえるだとか…ようなのです。
つまり、人と猫との間に「鳴き声辞書」なるものが成立して
猫の意志(ゴハンちょうだいとかあそんで)が伝わるわけです。
・・・その意味では、以心伝心ではありません。
ただ、多くの場合、同じ鳴き方をしている、別の猫でも
この「鳴き声辞書」は当てはまります。
この種の「辞書」…NLPでは「地図」と呼ぶものの一部ですが、
相手との関係の中で、“学習”され、定着します。
そして、定着したものがコミュニケーションの「辞書」として
判断を自動化してくれます。
そして、わたしたち人間は、この手の「辞書」を
多用して、使う事に慣れています。
すると、現実に起こったことよりも、過去の経験で作った「辞書」を
頼りに、世界を理解する…程度によってはそれを「解釈」
さらには「思い込み」と呼びます。
猫とのコミュニケーションにおいては、
鳴き声のパターン、声のトーン、ボディランゲージは
それほど複雑ではないので、
まぁ「鳴き声辞書」は別の関係でも当てはまるかもしれませんが、
人間のコミュニケーションにおいては、
文化の違い、環境の違い、
そしてその記憶を「言葉」として
体験のみならず、言葉の「記録」としても
扱えます。
たとえば「昨日海に行ったんだ」という会話
東京の海か、千葉の海か、和歌山の海か、鳥取の海か
はたまた、ハワイの海か
「海」と言う単語1つで、その背景に
様々な世界を持たせることが出来るわけで。
つまり「言葉」を使っている時点で、
勝手にコミュニケーションは
複雑になる、誤解が生じるものになっている
と考える方が良さそうなのです。
さて、言葉を使って
誤解が生じやすいコミュニケーションをしている
私たちの日常について
振り返ってみましょうか…
・・・かなり“解釈”、“思い込み”多くないですか?
もちろん、相手と情報や経験を共有していると
わかっていれば、どんどん“解釈”や“思い込み”で
コミュニケーションを進めると
いわゆる
「話が早い!!」
ということになりとてもスムーズです。
が、もし、話が通じない、仲違いしてしまう
「このわからずや!」
的なフレーズが、現れてくるようであれば、
“解釈”、“思い込み”となる、辞書を手放して
具体的に、何が起こっているかを
まさに、コミュニケーションを元に
情報収集して、共有するタイミングです。
“解釈”、“思い込み”は、どんな人でも
どんな瞬間でも起こっています。
そして、それそのものは、便利なものです。
ただし、それがあなたとだれかとの
誤解を作り、コミュニケーションを阻害することもある
と言うことに、ちょっと意識を向けて見て下さい。
…そして、その点検方法、解消方法が
僕がお伝えしていることデス。
(初出 アメブロ“ひじま・まさき”のブログ 2016.8.23 一部改編)
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