誰かに物事を納得してもらおうとするとき
そこには、“信頼”あるいは“信用”してもらえる
関係づくりが必要だ
…ということには同意頂けると思うのです
特に、「相手が納得する」ハードルが
高いときほど、説得側の信頼度が
説得力となります。
そしてこれは…
自分自身への働きかけであっても
同じ事が起こります。
たとえば、
チャレンジしようと決断したのに
最初の行動が起こせない…とか
勇気を振り絞って決断して
始めてみたはいいけれど
続けられない…とか
しっかり「決断した」
しっかり「踏み出した」
はずなのに、
その自分の「決意」が重みを失う
…自分が決めた事の価値が
蔑ろにされる
そんなつもりはなかったとしても
…自分のいうことを信じ切れなかった
と言う行動になってしまっていた
かもしれないのです。
この(自分と自分の)信頼関係を
整えるのはとても大切です。
特に、挑戦する、変化する、成長するのは、
自分にとって、リスクがあること。
もちろん、メリットも沢山ありますが
生き物として、リスクには敏感な部分が
私達の性質にありますから
その説得、そのことへの納得は、
お気づきの通り、ハードルが高い
信頼が高くないと、
説得に至らないというのは
想像に難くないでしょう。
自分を信頼してもらうには
まず、自分を信頼すること
そのために、自分自身の
「信頼に足る」材料を
集めてみましょうか。
…小さなこと、些細なこと
からがいいかもしれません。
それは、自分が決めた事を守ること。
自分で自分の約束を守るということ。
ですから、小さなことからがいいのです
なにしろ、
「ま、いいか」
と自分の決めた事は、軽く考えて
流しがちになる事が少なくありませんから。
もちろん、100%が理想ですが、
それで、日常が苦しくなるのも望むところではないので
まずは、できる限りのところを
自分の決めた事を守る。
そして、守れない(守らない)判断をしたとき
速やかに、自分に丁寧に説明して説得して下さい。
…自分に言い訳をする
形式的にはそうなりますが、
これまでは、言い訳すらせずに
蔑ろにしてきた訳ですから。
ある種の後ろめたさを感じること含めて
自分の中で、説得、納得するのです。
自分とのコミュニケーションを
丁寧にすることです。
現実問題として、決断したことすべてが、
何の障害なく、一直線に叶うことばかりでは
ありません。
だからこそ、
今は一旦待つ…諦めるのではなく待つとか
この方法は、今回は採用しないから止めるとか
自分の決断を、
自分の手に入れたい結果の方向に
軌道修正する様な形であっても
説得して、納得しながら進む
そんな関係を自分と自分のあいだに
創りたいのです。
…いわば自分との信頼関係
コーチングのプロセスの中でも
大切な一つの土台です。
もし、コーチングが滞るとき
この部分を丁寧に準備してみませんか?
では。
(初出:あなたの相棒、賢いコーチの使い方
http://aibou-coach.blogspot.jp/ 2018.6.27 改編)
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