【今週のひとこと】
機転とは敵を作らずに自分を意見を主張を通せる技のことをいうのだ
(アイザック・ニュートン)
Tact is the knack of making a point without making an enemy.
Isaac Newton
“傍若無人”というのは、
いわゆる一般的に言う“わがまま”な人
周りの人に気遣いをせずに
あたかも
「そばに(気遣うべき)人が
いないかのように自分勝手にふるまう」
ことを言います。
で、それが褒め言葉になるとしたら…どんな状況でしょう
実際に周りに人がいなければ
そもそも“傍若無人”という形容は当てはまりません。
では…どんな…
こんなのはどうでしょう?
「周りにいる人に“すでに了解済み”の状況」
周りの人に“好き勝手にやるよ”と予め
了解を取っておく…
嫌がられはしないかもしれませんが、
褒められるとまではいかないかもしれません。
それじゃ、
自分勝手に振舞っているのに
周りの人の邪魔にならない…場合によっては
喜ばれるそんな振る舞いが
できたとしたら…
それを、“機転”とか“如才のなさ”と言ってしまえば
そうかもしれません。
一般的にいう“傍若無人”というのは、
「自分勝手にふるまうこと」
への評価ではなく
「周りの存在をないがしろにしていること」
への評価ということ。
“自分勝手”そのものはまさに自分の勝手です。
が、周りの人にはその人の“自分勝手”があると
いうこと。
自分の“自分勝手”を
主張(して説得)したいならば
相手の“自分勝手”を
無視するのは、虫が良すぎというもの
“傍若無人”は、
周りの存在を“無視”して
自分から「協力を引き出せる」
リソース(資源)を
無きものにしていた
残念な振る舞いだったと
言えるのかもしれません。
現実世界、社会に生きていれば
いろいろな“考え・主張”と出会います。
並走するものもあれば、横切るもの
正面衝突するものもあるでしょう
…あるんです
そのことに気づいたら、
自分が“自分勝手”にスムーズに
進むために、周りの“自分勝手”の
存在を認める…で、必要に応じて
駆け抜けるもよし、待つもよし
並走するもよし、同舟するもよし
ぶつかったり、邪魔をしたり
破壊をするのが能ではありません。
ただ、そこに、相手を知る
コミュニケーションと
両方を成り立たせるための
知恵があればいいだけです
話し合い、わかり合う
…力を誇示するだけが前進の方法
じゃないですよね。
(初出 アメブロ “想いから実現への翻訳家 コミュニケーション・イノベーター”2016.10.31 改変)
http://ameblo.jp/awakeners
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