【今週のひとこと】
「最善を望み、最悪に備えろ」ー備えあれば憂い無し
(英語の諺)
Hope for the best, but prepare for the worst.
from proverb
これだけ、情報が地球全体に
行き渡っている時代、
ことわざというのは、
その地域で自然発生的に生まれたものもあれば
あるフレーズに、「あぁっ!あるある」と
共感を得て定着したモノもある。
その意味で言えば、人類の叡智とも言えるし
人間“あるある”とも言える。
そして、その“ことわざ”が表現されるとき
その言葉の背景にある文化や、気づきのクセに
注目すると、ちょっと面白い。
日本語で言う
「備えあれば憂いなし」は
英語では
「最善を望んで、最悪に備える」
ってなる。
英語が、望む状況と対応すべき状況を
示しているのに比べると
日本語の方が、より曖昧なのだ。
日本語の表現では
「四の五の言わずに
“とにかく”備えればいいんだ」
となにか外圧が強い気がする。
もしかすると、日本語話者の中には、
こういう“自分”を超えた存在を
自分以外の主体として
無意識的におく傾向があるのかもしれない。
・・・そうすると、責任は外に
しかし、臨機応変な対応は苦手になる
“お伺い”が必要的になりがちだ。
すると・・・なんでもを完璧にしておきたいと
思ってしまうの原因が
こういった
日本語表現の構造にあるとしたら
何気なくつかっている
“言葉”畏るべしだ。
・・・そして、そのことでもし
不安を覚えたり、色々と心配し過ぎたりしてつらい、
なんてことがあるとしたら
「備えあれば憂いなし」と
何にでも完璧に備えちゃおうというのではなく、
・・・何に備えて、どんな憂いを無くすのか
と具体的にする、あるいは
「備えあれば憂いなし」と
四の五の言わすに備えちゃおうというのではなく、
・・・“どうしたいがために何に備えて、どんな憂いをなくすのか
と備える目的や、備えた後の
行き着く先をはっきりさせる
主体や対象が曖昧になるのは
日本語の単なる特徴で、
それそのものが“良さ”でもあるのだから
その特徴を知って、使いこなす・・・
そもそも、
自分の特徴を知れば、
未来の“困った状況で上手く発想を変えられるように”
備えられる・・・って考えてみるのも
いいかもしれない。
その状況に居る“自分”が
そのまま、頼りになる存在に
なる・・・と思うんですよね。
・・・くどいですが、
自分を自分の“頼れる”味方にする
そのアイディアや知恵
これがワークショップで
お伝えしてることなんです。
よかったら、のぞいてやって下さいww
(初出 アメブロ “想いから実現への翻訳家 コミュニケーション・イノベーター”2016.10.3 改変)
http://ameblo.jp/awakeners
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