“リスク”という言葉がありますが、
言葉の使い方として、
自分に“大きな”不利がおこる可能性のことですよね。
ですから、
「今日、朝ご飯を食べないと、
昼前にお腹が鳴っちゃう“リスク”がある」
とは言いません。
もちろん朝ご飯が大切(諸説あり)ではないと
言っているつもりはありません。
ただ、お腹が鳴る/ならないは
大きな効果もなければ/不利益もない。
影響が少ないということ。
大きな“リスク”のあるところに
大きな“メリット”が存在するもの。
ところが、言葉として
ハイリスク・ハイリターン
ローリスク・ローリターン 以外に
ロー(ノー)・ハイリターン
ハイリスク・ロー(ノー)リターン
てな言葉があるのは、
少々奇妙だなと観察してみると
基本的には、
ハイリスク・ハイリターン
ローリスク・ローリターン
しかないと言うことが分かります。
・・・なんでや!結構聞くじゃないか!
確かに。その通り。
どうしてそんな事が起こるのか
・・・どうして、お前はそんな事が言えるのか(ですよね)
というと、
“リスク”と“リターン”との価値基準が違っていると
ロー(ノー)・ハイリターン
ハイリスク・ロー(ノー)リターン
がありそうな気がしてしまうということ。
人の価値基準は、ミルフィーユのごとく多層です。
一番シンプルな、価値の層の対立は、
「わかっちゃいるけど、やめられない」
ある人の言い分では、
「タバコを止めた方が肺や血管の健康には良い
けど
吸わないことのストレスは、身体に悪い」
とのこと。
医学的な見地での話は、私のすべき所ではありませんので
控えさせて頂きますが、
私達の内部では、同じ現象、行動に対して、
いくつもの価値基準の層が同時に存在していたりするんです。
いくつもの基準が同時に存在するという
私達の判断基準の性質に気づいておかないと
ロー(ノー)・ハイリターン
という情報に踊らされたり、
ハイリスク・ロー(ノー)リターン
な行動をしたりしてしまうのです。
この基準についての考察は追々続けて生きたいと思います。
ただ、私達がなにかに影響を与えようとするとき
そこには、その与えたい影響の大きさの分の“リスク”が生じます。
しかし、
リスクは“変化の大きさのシグナル”であって、
“予言”ではありません。
リスクに気づいたら、
そのリスクに対応する準備が必要なのです。
仮に、それを副作用と呼ぶならば、
あなたが、その副作用について
予め知っておくこと。
そして、それが今あなたにとって
甘んじて受けるべきものかどうか
その確認と、その準備ができればいい
ってことです。
いつも使う例ですが、
自転車を全力で漕いでスピードを上げれば
その分、向かい風も厳しくなります。
これが、
“ハイリスク・ハイリターン”の現象を
身体で体験すると言うこと。
その向かい風が厳しいことが分かっていれば
フルフェイスのヘルメットで顔を防護することも
できますよね。
・・・これがリスクとチャンスとの
いい付き合い方何じゃないでしょうか?
(初出 アメブロ“ひじま・まさき”のブログ 2015.12.1一部改編)
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