【今週のひとこと】
人生って、思うほど難しい物じゃない。
人生で必要な事と言えば、
不可能なことを受け入れること、
不可欠なものなしで済ませること、
そして、耐え難いことを我慢することくらいなのだから。
キャスリーン・ノリス
Life is easier to take than you’d think;
all that is necessary is to accept the impossible,
do without the indispensable and bear the intolerable.
Kathleen Norris
いやいやいやいやいやいや、
今日の名言を
ストレートに読み取ったら、
「人生って、大変じゃん!」
てなツッコミのひとつもしたくなります。
せっかくなので、どうして
「不(im/in)※1」可能/無くてもすむ/我慢できる
ことばかりなのに
人生は思うほど難しい物じゃないのか?
考えてみました。
そもそも、どんな人であれ、
思い通りになるものとそうでないものがあります。
ですから、「不可能」と遭遇したとき、
それがあまりにも、自分の手に余るようであれば
受け入れて、その対応をすれば良いし、
もしちょっと頑張って克服できそうであれば
克服すれば良い。
その意味で、人生は単純なのかもしれません。
…東京にたまに降る大雪、首都圏の鉄道網が
大混乱したとして、一人の力でそれを克服することは
無理ですよね、受け入れて会社に連絡するでしょう
「この状況なので遅刻もしくは、お休みします」と。
そして、また、完璧に一分の隙も無く計画をしていると
欠けては困る物が出てくるものです。それはときとして、
目的を完遂するためではなく、
“計画を完璧”に全うするために、
“欠く可からざる(不)”ものだったりします。
私たちには、今ここにある範囲で“ベスト”を
尽くす知恵や機転があります。
…ないなら、ないなりに「今ある最高のパフォーマンスを」
と気付けると、かえって準備の時と違った
未来が創り出せることだってあるはずです。
最後に、「耐え難い」のを耐える…ここは、どうしても
「う〜ん…完璧に耐えるのは、う〜ん」となります。
“耐える”というとき、一つは、肉体的なものがあります、
もう一つは、精神的なもの、恥だとか、自分の大切にしたい
価値観が害される場合です。
この記事を書いている時点では、
「肉体的なものについて“耐える”」の
答えはまだ出ていません。
が、精神的な部分について、少し考察してみようと思います。
“恥”についても、自分自身の大切にしているもの(価値観)を
否定されたり、ないがしろにされたときに
私たちは少なからず苦痛を覚えます。
その状況を打破するための手がないときに
“耐え難い”を耐えることになると考える事が出来ます。
子供の頃であれば、腕力や口喧嘩あるいは、
他の権威、権力の力を借りてでも
状況を変えることが出来た事もあったかもしれませんが、
大人になって、社会に生きていると
社会的な上限関係(先輩後輩/上司部下などなど)が
“耐える”状況を作り得ます。
もしかりに、そのシステムから抜けるとしても、
人間である以上どんな状況にも人間関係が
生じますから、“耐え難い”事を耐える必要が出ます。
ここで、思い出してみて下さい、
最初に「不可能」と遭遇したとき、
自分に対処できるかどうかを見極めて、
受け入れて対応をするか、
ちょっと頑張って克服するか
こう考えると“耐え難い”を耐えることもまた
自分で選ぶことが出来ます。
つまり、一見、
「自分ではどうしようも出来ない」
と思ってしまったとき…(思うのは実は、自分の勝手ですよ)
「自分でどこかちょっとでも主導権を握る」
ことで人生は、自分の思う方向に、進めることができる。
すると、人生は、これまで思っていたほどは
「むずかしいものではない」
となるのではないでしょうか?
人生を何か、自分以外のモノだけに
コントロールされてしまっては、
そりゃ、人生難しいですよ。
ハンドル握ってないのに、思い通りの所に
いけないのは道理。
「どうしよう、できない、たりない、むずかしい」のとき
その中にある、あなた「どうにかできる」を
見つけて下さい。
…NLPのワークショップや、コーチングが
サポートしているのは、その部分(そのやり方や具体的な変化)
です。
※1 im-possible 不・可能
in−dispensable 不・無くても済む→不可欠
in−tolerable 不・我慢の出来る→耐え難い
今週は長文にお付き合い頂きありがとうございました。
(初出 アメブロ “想いから実現への翻訳家 コミュニケーション・イノベーター”2016.8.15 改変)
http://ameblo.jp/awakeners
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