決断が早い人がいます。
決断が早くない人がいます。
決断が早い人から見ると、早くない人は
「どうして、さっさ決めないんだ」と
一言言いたくなるかもしれません。
“決断”というのは、
選択肢のいずれかを選ぶことです。
そして、選んだ物以外の選択肢を
選ばない・・・捨てることです。
それが早くないというのは、
“今、決断する”か否かの選択肢のうち
“今、決断しない”ということを
明確に選択したにすぎません。
どちらの決断にしても、
何かを決めるには、
判断のための情報と
それを分ける基準が
無いわけにはいきません。
・・・根拠というヤツです。
その根拠には、
明確に見られるものもあれば、
論理的に考え得るものもあります。
また、
感覚的に覚えるものもあります。
それぞれを受け取る五感の性質によって、
判断の仕方やスピードが違います。
「パッと見ですぐ分かる」と言う人が
居るくらいですから、“見る”のは
処理が早いと言うことになるでしょうね。
反対に、
「何だかスッキリしないんだ」
「腑に落ちないんだよね~」
と言う人もいます。
そのフレーズを効くことになった相手にとっては
「何がどう、スッキリしないのか」
「何がどう、腑に落ちないのか」
分かりません
・・・といって、それを説明して
もらったとしても、
やっぱり、
「何がどう、スッキリしないのか」
「何がどう、腑に落ちないのか」
は、伝えきることは出来ません。
なので、多くの人はその辺りを
「○○な感じなんだよね、伝わるかなぁ~」
とか言って、なんとなくぼんやりと
伝えてくれた経験はありませんか?
「ぱっと見、分かり“たい”」人にとっては
フラストレーションが大挙して
やってきそうな感覚ですが、
「ぱっと見、分かり“たい”」人にとっても、
「○○な感じ」は、一朝一夕には、
すぐには、共有してあげることは難しい。
それは、その「○○な感じ」の情報の性質で
あって、人が優れている、優れていないの
話ではないからです。
しかし、「○○な感じ」も
巧く言葉や絵で表現できなかったとしても
明らかに私達の決断に影響を与えています。
決断の早い人は、むしろ、
「○○な感じ」の違いを感じることが
敏感な人なのかもしれません。
なぜって、「○○な感じ」は
巧く言葉や絵で表現するのに
手間や時間がかかるから。
ならば、「○○な感じ」は
「○○な感じ」のまま判断材料に
出来る方が早いというわけ。
・・・通訳が要りませんから。
私達の「良し/悪し」の判断は
究極的には、「○○な感じ」。
だから、
「分かっちゃいるけど、止められない」のように、
“理解”とは違う基準が存在して、
“理解”よりも強力な力として働く
心の動きが起こるのですから。
・・・なんだかんだ、言っても
私達は「~な感じ」で決めている
そう考えると、
自分の直感を大切にすること
どうやって、あなたの良い参謀に
育てるかが、結果として
自分自身を信じる・・・“自信”を育てる
ことになるはずです。
ちなみに、NLPは、
五感と言葉の使い方のうち
“直感的、無意識的”に表出した
自分の意見にも気づいて、
「自分全体」の使い方を磨ける
やり方の一つです。
(初出 アメブロ“ひじま・まさき”のブログ 2015.10.20 一部改編)
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