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“柔軟”な発想のための「枠」

“柔軟”な発想のための「枠」

 分かる(理解する)ということは、分けること

 NLPやコーチングの会話で
 「どうなったらいいですか?望ましい姿は?」
 と質問することがあります。

 すると、
 「緊張しないようになりたい」
 という答えをもらうときがあります。

 そう、ご本人は
 欲しい状態が“緊張”と区別される状態だ
 ということに気づいたというわけです。

 どんなことも、分けるときに
 ある種の枠、入れ物に入れることになります。

 上の例で言えば、
 「緊張しないようになる」=“緊張”の枠に入らない状態
 だと気づきます。

 この場合“緊張”の枠を知っているから
 そのことに気づけるわけです。

 言い換えると、“緊張”を知っていて
 “手に入れたい状態”はまだ、ピンポイントでは
 特定できていないかもしれないのです。 

 “緊張”するのは悪いのだろうか?

 「心地よい緊張感」とか
 「適度な緊張」という表現がありますから
 もしかすると“緊張”そのものが、“悪者”では
 ないのかもしれません。

 ところが、“緊張”という言葉の響きには 
 「自分の想い通りにならない」
 感じを受けたりします。
 ・・・上の2つの緊張と区別するならば
   「過度の緊張」というのかもしれません。

 その反対に全く“緊張”感のないのは
 どうでしょうか?

 仮に大事な仕事や打ち合わせの時には、
 却って、評価を下げたりするのかもしれません。

 つまり、“緊張”がマズいのではなくて、
 “緊張”がもたらす結果

 それが、“適度”であれ“過度”であれ
 その結果が“良”ければ、
 その“緊張”は、“良い緊張”になると
 思うんですよね・・・如何ですか?

 「どうなったらいいですか?」は、
     自分で未来を作る“枠”を作る質問 

 人の意識というのは、とてもおもしろくて
 「“緊張”するな」と言われると
 「今、“緊張”してるんだ」ということを
  意識的、無意識的に気づかされます。

 そして“緊張”を何とかしようとし始めます。

 ここで、忘れないで欲しいのは、
 “緊張”を解すことは、もともとの目的ではない
 ということ。

 「どうでもいいこと」には、
  “緊張”する必要はないでしょうから
  もともとその心配りはいりません。

 「どうでもいいこと」ではない(≒大事なことだ)から
  “緊張”するということ。
  だったら、“緊張”を気にするより、
  その「どうでもいいことではないこと」を
  上手くいくように気を配るのがいい

 そのための質問が
  「どうなったらいいですか?」
 なんです。

 緊張していようが、ちょっとたどたどしかろうが、
 あなたの
  「こうなっていたい≒上手くいった状態」
 に向けて、人事を尽くして天命を待てば
 良いということ。

 ・・・“緊張”にかまっている暇は
    ないですよね…よくよく考えれば。

 今回、“柔軟”にしたのは、時間とその気づきの枠です。

 “緊張”や“不安”は、今ここの、身体の違和感。
 そこに意識を向けすぎると、
 実際の身体の動きに影響が出ます。
 もちろん発想にも。

 そこで、“緊張”の場面を超えて、
 そして、“不安”があったシーンを撮り終えた
  「こうなっていたい≒上手くいった状態」
 をあなたの今からの脚本の中に組み込む
 ・・・これが、未来を枠ぐむこと

 そして、柔軟に、この枠を近い未来、遠い未来に
 伸び縮みさせて、今のあなたに丁度良い
 一歩と、その目標を設定すればいいんです。

 あなたの“今この瞬間”の歩幅とペースにあわせた。

そこで、自分のペースを掴むことが出来たら、
色々な状況に柔軟に対応できるようになるはずです。

(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2016.4.1 一部改編)
http://nlpfield.jp/mailmag01/

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