【今週のひと言】
元々しなくて良いものを効率的に行うことほど無駄な事はない。
(ピーター・F・ドラッカー/オーストリア人の経営学者)
There is nothing so useless as doing efficiently that which should not be done at all.
Peter F Drucker.
“無駄”はどこに生まれるかというと
何かしらの“制限”、“制約”が存在したときに
初めて“無駄である”と“無駄ではない”が
現れます。
もし仮に、“制限”や“制約”がないことであれば
“無駄”も“効率”も存在しません。
このことを上手に使うと、私達の“制約”の多い現実が
思った以上に“いろいろと遊びがある(自由がある)”
ことに気づくかもしれません。
たとえば、私達の行動や思考を留めてしまう“問題”の存在。
ついつい、私達は“問題”という存在のインパクトに
早く自分の近くから、なくしてしまいたいと思い
あまりにそれを意識しすぎたりします。
つまり、もしその問題が「今、当面影響をしない」としたら
今、あなたの意識や労力を割く必要はないかもしれません。
それをどれだけ上手に処理したとしても、
当面の体勢に影響はないかもしれません。
私達の誰もが一日には24時間という制限があります。
私達の誰もが物理的な肉体や体力、現在の実力でできることという制約もあります。
…今すぐに、テニスの錦織 圭選手のようなプレイはできないし
イチロー選手のような野球のプレーも今すぐには出来ないのと同じように。
私達は、現実世界で物事を成し遂げようとするとき
究極的には、自分のリソース(資源)を
どのタイミングで、何に投資するかが
実は成功や、成果に繋がっている…というのは、
否めない事実です。
…もし、今あなたが、目標へ向かう道のりにおいて
あるいは、問題解決のプロセスにおいて
状況は進まないことを感じていたとしたら
「今、改善しなくて良いもの」を一生懸命に改善していたのかもしれません。
「今、当面、無視していて良いもの」を目をこらして監視して居たのかもしれません。
自分の力を引き出す…ということは、
自分の力がどこに振り分けられているか
ちょっと意識を向けて、その配分を変えるだけで
「頑張りすぎることなく」物事が好転し始めると思いませんか?
そう、てこの容量で、あなたの力を一番“効く”ところに使うことに
なるのですから。
まずは、意識してみませんか?
では、どうぞ、良い一週間をお過ごし下さい!
(初出 アメブロ “想いから実現への翻訳家 コミュニケーション・イノベーター”2014.10.6改変)
http://ameblo.jp/awakeners