“説得力”…実際に社会で生き抜くためには
とても必要な“力”です。
今週もその“説得力”について、
考えてみましょう。
先週は、相手との“信頼関係”が大切だ
とお伝えしました。
・・・それはどうしてでしょうか?
簡単に言えば、
相手を説得するには、
“こちらの話を聴いてもらう”
事が必要だから。
です。
信頼関係がなければ、
どんな話も相手は、
聞く耳を持たないでしょう。
仮に聞いたとしても、
その中身を理解しようとはしないでしょう。
あなたの伝えたいことが
相手に伝わらなければ
そこには“説得力”は
あろうはずがないということです。
しかしそれだけではありません。
あなたがつかう“表現”も
“説得力”においては重要です。
日本語が全く使えない人に
「あ゛〜っ、もう!、わかんない人だなぁ(怒)」
と言ったとしても、
雰囲気として“機嫌の悪さ”は伝わっても
相手にとっては、なにに怒っているのか
なにを困っているのかは謎です。
そもそもが、自分について
イライラしているのかさえ伝わっていない
かもしれません。
つまり、あなたが使う言葉が
相手にとって“受け取れる言葉”であること
大切です。
言ってみれば、
たとえば、家電にそれ程詳しくないのに
店員さんから新機能や新技術を“専門用語”だけで
説明されるようなもの。
・・・店員さんの伝えたい熱意は分かっても
店員さんが伝えるべき(分かって欲しい)ことは
きっと何一つとして伝わらない。
“説得した”のに、“説得力がない”という
残念な結果です。
つまり、相手に“伝わる言葉”で伝えること
が“伝え方”を操縦する②のテーマです。
では、どうするか。
ここも、先週と同じく
相手の話を“聴く”ということ。
そして、先週の聴き方とは
少し違ったポイントで聞いてみましょう。
例えば、相手の人がよく使う表現を
自分の伝えたいことを伝えるのに使うとか
あるいは、五感を含意する表現の特徴に
ついて意識を向けるとかが役立ちます。
たとえば、「分かった」と言うことを伝えるのに
相手の人が
「見えたぞ!」といえば視覚的な表現ですし、
「腑に落ちたぞ」といえば身体感覚的表現です。
「理屈に合う」というような表現であれば、聴覚的です。
相手の五感の表現を意識して
こちらも自分の伝えたいことを伝えるのに使うことができます。
相手が慣れ親しんだ表現をするために
相手の話を聴くという訳です。
もちろん、相手が受け取りやすい表現ということを
目指しますから、相手の反応を確認することは
必須です。
もしも、伝えたいことが、半ばゴリ押し、無茶振りだった
としても、(そうだったらなおさら)
相手が伝え方のお作法として、受け取りやすい
表現、そしてもちろん、信頼関係で
その受け取りやすい場、関係をつくることが
大切になるはずですよね。
如何思われますか?
http://aibou-coach.blogspot.jp/ 2015.11.18改編)
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