僕自身、言葉を知ることが好きなので
よく諺や名言を引用します。
日本語を使ってきた先人達が
経験からそれを創りあげてきた“知恵”です。
これを、上手に使っているというのが
現在の私達なのかもしれません。
ところが、こんな便利なフレーズも
当てはまらない状況があります。
丁度こんな諺がある様に・・・
酒は百薬の長 と 酒は百毒の長
亀の甲より年の功 と 騏驎も老いては駑馬に劣る
急いては事を仕損じる と 巧遅は拙速にしかず
果報は寝て待て と 蒔かぬ種は生えぬ
などなど。
対にしている諺の組み合わせは、
反対の意味を持つもの同士です。
・・・意外にツッコミに使われたりします。
酒は百薬の長であったとしても、
度を過ぎれば、身体の大切な代謝や解毒を司る
肝臓を痛めてしまいます。
解毒が出来なければ、まさに毒が身体に回る。
故に、百毒の長となり得ます。
私達が先人から、知恵を受け継ぐとき、
もしかすると、文字通り“肝”となる
ポイントを受け取り損ねているのかもしれません。
伝えられた教えや知識には、残念ながらその類の
伝達エラーががおこるのです。
ですから、一度“自分の経験”で確認する
ことが役に立ちます。
そして、先人が苦労した部分について、
そのベースの部分を参考にできる訳ですから
その意味では、“楽”に先人の経験を活かすことが出来ます。
同じように、自分が自分にとって大切にしてきた
これまでの知識や、教訓について
『今の自分』にとって、という基準で
再確認することもお薦めします。
というのは、知識を得た頃、教訓を得た頃の自分と
自分自身、あるいは、社会環境が変化している
可能性があるからです。
飲み過ぎた朝と、休肝日開けの朝とでさえ、
きっと『酒は百○の長』の○は変わるでしょうし、
目標に向けて準備を充分にしているかどうかで
自分の今の状況が
「果報は寝て待て」と「蒔かぬ種は生えぬ」
どちらが役立つかも違うはずです。
私達がこれまでにしてきた『経験』は
一人一人にとってとても貴重で価値のあるものです。
だからこそ、その『経験』をあなた自身が
どのように活かす、料理するかが
あなたのこれ以降の“未来”に大きな影響を与えます。
そして、「経験」となった体験を
まさにしているときには、
「もう二度とこんな厳しい練習は・・・」と逃げたいとさえ
思っていたことであったとしても
今、その頃より厳しい社会環境にいれば、
「あの練習を乗り切ったことが、今の糧になっている。」と
いうように、時には自分に対する自身の根拠になる事さえあります。
ぜひ、あなたのこれまでの人生経験を
今、そして、ここからの未来に“活か”していきませんか?
Image credit: © anatolymas / 123RF ストックフォト
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(初出 Facebook NLPフィールドCafe2015.1.28 一部改変)
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