日本語には擬音語・擬態語(オノマトペ)という
表現があります。
楽しさをギュッと詰めてお送りします。
あなたのお肌はしっとりと潤うでしょう
シュッとした感じがする
もしかすると、くすっと笑いが漏れているかもしれませんね。
これをなんとか英語に翻訳してみると
I talk with squeezed fun.(Squeezeでぎゅっとを表現)
Your skin will get moist.
???
…特に3つめはしっくりくる訳が出来ませんでした(苦笑)
しかしながら、私達は英語であろうが、日本語であろうが
ある印象を持って世界を体験しますから、どちらの言葉を
使う人も、日本語で言う
“ぎゅっ”、“しっとり”、“シュッ”、“しっくり”…
にあたる体験をしています。
ただ、ある言葉には、状況を“ある意味、音として”
伝える表現がないだけです。
あるときには、この“状態”の違いを区別したい場合などには
その言葉が独立してあると便利だというだけです。
日本人同士であれば、何か納得がいかないことを
「しっくりこないんだよね」と伝えれば、
相手はその納得がいかないことを、「しっくり」で
理解することが出来ます。
しかし、その「しっくり」をその感覚のまま
別の言語で伝えることが困難な場合があるのです。
さて、一方で、私達は“言葉”を使う事で、
体験を抽象化できます。
先程のオノマトペは、身体の感覚や視覚、聴覚の印象を
およそそのまま伝えてくれるので、いわば
“感覚に近い”言葉と言えます。
先程の3つの文は、
楽しさを満載にお送りします…楽しくお届けします
あなたの肌の湿度を高めます…肌が潤います
洗練された感じがします
(ちょっと、無理矢理な感じはお許しを…)
体験の温度というか、ライブ感というか
伝えたい全てが伝わらない…というところを
共有頂けたら嬉しいです。
体験は言葉での表現以上のものなのです。
そして、あなた自身がこれまでに体験した
上手く行ったこと、自信を持てたこと、
楽しいこと、うれしいことを、思い出すのに
言葉だけで思い出すのはもったいないと思いませんか?
そのとき、あなたが手に入れた、
喜び、自分を信じる感覚、楽しさ、うれしさ
その時に感じた、熱さや意欲、
どのくらい、心地良いものだったんでしょうか?
私には、想像できませんが、
あなたにとって“思い出す”事ができることは
心と身体とに“印象深い”価値ある出来事ですから
それを、言葉で留めることなく、
今のあなたの全身で思い出すのは
あなた自身の心と身体の状態を整えるのに
きっと役立つはずです。
では、一方で、自分にとって、思い出したくないもの
(それでも思い出すもの)はどうすれば良いか。
今の逆を利用すれば良いのです。
できるだけ、言葉で抽象的に表現する。
記憶ですから、過去のこと。言葉で“過去形”を使う。
言葉は、あなたから体験を切り離してくれます。
…では、なぜそんな体験も“思い出す”様になっているのか
理由は、あなたが同じ体験をせずに済むように
“教訓”や“対策”を作るためにそうなっているのです。
ということは、言葉にしながら必要な
“教訓”や“対策”を作ってしまえば、もう思い出す必要は
ありませんから、きっと徐々に忘れていくことでしょう。
“言葉にしない”(あるいは“言葉にする”)ことで
あなたはあなた自身のこれまでの体験をより
自分の知恵として活用することが出来ます。
…実はこれそのものがNLPを活用して
手に入れたいことの一つです。
あなたがこれまでのあなたの経験全てを
次の瞬間以降の未来に生かせたとしたら…どうでしょう?
あなたの未来を創る資源の鉱脈は、
あなた自身にあります。
それを使える様にするための技術やアイディアとして
ことしもNLPを中心とした内容を
ご提案、お届けして参ります。
Image credit: © fwstupidio / 123RF ストックフォト
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(初出 Facebook NLPフィールドCafe2015.1.7 一部改変)
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