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役に立つ“思い込み”をつくり、使う

 “思い込み”そのものは、
          良くも悪くもありません。

 国内、海外問わず、いつもと違う場所に
 出かけると、時として、自分の知っていた
 常識や当たり前が、

 『少なくてもこの地では、そうではなかった』

 という発見をすることが少なくありません。

 例えば方言。僕の地元では、
 「傾いている」ことを「かたがっとる」と
 言います。そして、多くの人が
 それを方言であるとは気づいていません。

 一つの思い込みです。

 これは、県外からの転校生が来たり
 自分が県外へ引っ越すことで、それが
 思い込みであったことに気付き、
 「かたがる」と「傾く」とを
 あるいは、他の地方の方言のそれとを
 使い分けられるようになります。

 思い込みというのは、単に私達が
 ある事柄について、意識することなく
 気づくことなく、使っているモノに過ぎません。

 ですから、それそのものは、良いも悪いも
 ありません。

 だからまず、“思い込み”があることに気づく

 あることが「思い込みだった」と
 気づくことで、他の選択肢を探したり
 手に入れることが出来るようになります。
 
 今から10数年前サラリーマン時代に、
 ある物流現場のコストダウン会議で、
 多くの人が、「○○を減らす、○○を使わない」
 といっていた中で、一人の人が
 「台車を○○台購入して、作業の効率を上げる」
 という意見を出しました。

 「コストダウン=倹約」だと思い込んでいた
 場の空気が変わりました。

 「人が効率よく働くことが、
   残業が減る、辞める人が減る」に
 繋がる可能性がその会議の中のメンバーに
 見いだされました。 

 この時は、それ程大きな投資をしては
 もらえませんでしたが、
 「出費を削るだけがコストダウンになるわけではない」

 これまでとは、一見すると反対とも思われる発想が
 使える様になったわけです。

 本来、私達が何かを考えたり、発想したりするとき
 全ての選択肢は開かれていますし、
 選ぶことが出来ます。

 しかし、私達の思考は一方で、
 速(早)く選択肢を絞りたがります。
 結論を求めるのです。

 その時に、“思い込み”というのはとても便利なものです。

 なにしろ、その“思い込み”に反するものは
 一旦、排除するように無意識が反応しますから。

 ・・・ですから私達は、自分自身に
   「思い込み」がある事に気づいておく。
    それだけで、あなたの選択肢を
    無限大に増やすスイッチを
    入れることが出来るはずなのです。

 “思い込み”の性質を活用する。

 ここで、ちょっと考えてみてください
 “思い込み”のように、自分にとって
 役に立つ考え方について、それを“確かにそうだ”
 思えて、日常でその“発想”で過ごせたら
 どうでしょうか?

 例えば、NLPでは、
 NLPの前提というものがあります。
 一つの例が、
   「地図は土地ではない」

 これは、私達自身がモノを見て、聞いて、感じるとき、
 私達は、意識的、無意識的に自分のクセや方法で
 捉えています。そしてそれは、人それぞれです。
 同じ風景を見ていても、私と相手とでは、その時に
 「いいなぁ」と思うポイントが違う事もあるということです。

 ですから、
  時に相手と意見が合わなかったり、
  伝えたと思ったことが、上手く伝わっていなかったり
  見事に、イライラさせる振る舞いをしたり
 したとしても、
 「相手にも、別のものの見方、とらえ方がある
   “地図は土地ではない”んだ」
 ということを基本に、コミュニケーションを
 始めたり、変えれば良いことになると思うのですが
 如何でしょうか?

この他にも、もしこんな風に
 「何だか分からないけれど、上手く行きそう」とか 
 「今回は、たまたま上手く行かなかっただけ、次は大丈夫」とか
自分にとって、ある意味都合の良い“思い込み”を
時々は信じてみるのは如何でしょうか?

これもまた、あなたの発想を助けてくれます。
つまり、あなたにとっての「選択肢」を増やすための
方法になるのです。

つまり、「思い込み」について、
 1.外してみる、
 2.自分にとって都合のいいものは使う
ことで、あなたが、日常を「自由に」生きる
[方法]として活用してみるのは如何でしょうか?

(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2014.6.6 一部改編)
http://nlpfield.jp/mailmag01/

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