大きく深呼吸をして自分のお腹の辺りに
意識を向けて見て下さい。
多くの方が「落ち着いた感じ」を覚えられた
のではないでしょうか？
深呼吸をすると、私達の中にあった
不安やある種の落ち込み（後悔）は
呼吸しているあいだ、意識が
身体に向かっている間は消えていることに
気づいたかもしれません。
今この瞬間、“自分”を捉えるのに
呼吸を感じるというのはかなり役に立ちます。
それと同時に、不安や後悔というものは、
今この瞬間には存在していないことに
気づきませんか？
そう、私達の“今”というコマには
実際、不安も後悔も存在しできないのです。
なぜなら、
不安は未だ起こっていない望ましくないこと
後悔は既に過ぎ去ってしまった望ましくなかったこと
このそれぞれは、私達の想像の中
あるいは、記憶の中にだけ存在するのであって
今この瞬間には、その両方はありません。
未だ来ていない“未来”への不安と
過ぎ去ってしまった“過去”への後悔と
どう付き合うか？
「不安」と「後悔」人生を何十年か過ごしてきますと
何度か（何度も？）経験しているでしょう。
ここで考えてみましょうか？
どうして不安や後悔が私達の習慣として必要なのかを。
すると、こんな仮説が成立しませんか？
予想が出来ていない未来を、侮ってはならない
安心しては、危険だから「不安」を感じさせる。
痛い目に遭ったのだから、憶えておかなければ
忘れてしまわないように「後悔」を感じさせる。
これは、私達の生き物としての生存を支える
パターンだと思いませんか？
だからこそ、とても嫌な感覚、ずっとそれを
感じていたくないと思うような感覚を
心（脳）が発生させていると。
私達の生き物としてのシステムが
私達に嫌な感覚を感じさせることで、
「身を守る」準備を促してくれているとしたら
「不安」と「後悔」とは別のつきあい方が
できるかもしれませんよね。
未来に対して、具体的に準備ができること
過去に対して、具体的に教訓をえること
これが「不安」と「後悔」とか
私達にあの「嫌な感覚」を与えることで
伝えたいことなのです。
これが満たされたとしたら、
その「感覚」はあなたにとって必要なモノ
であり続けると思いますか？
「今」この“瞬間”は自然体でいられる瞬間
先程、深呼吸をしている瞬間には、
私達が未来から、過去から得るあの「感覚」から
離れることが出来ていたことに
お気づきだったかもしれません。
この未来からも、過去からも影響を受けにくい
身体（呼吸）が穏やかな状態を
まずは、新呼吸で作って見ましょう。
そして、仮に「未来」についてであれば
何が、どのように、不安なのか
そして、もしその不安が起こったとすれば
だれにとって、どのくらい問題となるのか
情報を集めてみることが出来ます。
情報があれば、ポイントや問題の程度が
分かるだけでも、具体的な行動を起こすことが出来ます。
未来だった想像が、情報と行動によって
あなたが主体的に対応出来る“今”に持って来ることができます。
また、仮に「過去」についてであれば、
あの出来事を通して、何を、どのように
経験して、学べたのか
そして今、あの時の経験、学びをどのように
活かすことが出来るのか情報を集めることが出来ます。
そしてその経験、学びが、あなたのこれからの
具体的な行動に影響を与えてくれます。
過ぎ去った後悔の思いが、学びによって
あなたが主体的に活用出来る経験として“今”に
持って来ることができます。
…あなたにとって、
釈迦に説法なのかもしれませんが
私達が「不安」にとらわれていたとき
私達が「後悔」にとらわれていたとき
には、それぞれを「今」に持ってくる
発見や行動が丁寧に出来ていなかったことが
少なくないのです。
ＮＬＰでは、自分自身の五感の気づき
記憶や言葉による気づきを丁寧に扱っていきます。
時には、言葉の構造にとらわれてあの「感覚」から
抜け出せなかった事にも気づけるでしょう。
私達が、上手く行くのもいかないのも
時として、無意識に決断した、無意識に行動した
ポイントがあります。
それに気づいたとき、また上手く行くことが
できますが、それに、まだ気づききっていないとき
・・・なにか上手く行かない、苦しいということに
なっているのです。
五感、言葉、クセに気づくＮＬＰは
自分自身に気づくやり方をお伝えしています。
ですから、仮にあなたが、これまでと勝手が違う
何か上手く行かないときの、ものの見方、考え方、とらえ方を
一気に理解することも出来るようになるのです。
ご興味が湧きましたら、HPやメールから、ご質問など
受け付けております。
どうぞお気軽にお寄せ下さい。では。
(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2014.5.2 一部改編)
http://nlpfield.jp/mailmag01/
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