ブレーキを悪者扱いしていませんか?
コーチングをするときに、
物事がなかなか前に進まない、一歩が踏み出せない
ということが テーマになる事があります。
すると、「心のブレーキが…」という
話になります。
そのブレーキのために、気持ちが、行動が
進んでいないとしても、「ブレーキ」を
取り払うという話にはなりません。
…アクセルだけの自動車や自転車
順調に進んでいるときだけならば
いいかもしれませんが、
物事には、山あり谷あり
曲がり角もあれば、急に方向転換
思わぬ障害との正面衝突を
回避する必要もあるかもしれません。
そんなとき、ブレーキがなかったとしたら
どうやって今度は、あなた自身の
進行方向を変えたり、一旦速度を緩めたり
するのでしょう?
そう、「心のブレーキ」とて
本来は果たすべき機能、役割があります。
ただ、状況に合った使い方が出来ていない
それだけではないでしょうか?
自動車学校での思い出…
運転免許をお取りになっていない方には
もしかするとピンとは来ない話かもしれませんが、
私は自動車の免許を取って、およそ25年。
その途中に、スピード違反をしたこともありますし
若いときには、そこそこスピードの出る車にも
乗っていました。
ところが、運転教習で初めて自動車を動かすとき
さらには、初めて公道を走るとき
どうだったかというと、それこそは
スピードはおそるおそる。
ブレーキにそれこそはずっと足をかけたいくらいに
ビクビクと走っていたものです。
そして、教官に
「走っているときにはブレーキに足をかけない!」
なんてふうに叱られたものです。
一方教習が進んで慣れてくると、
スピードも出せるようになりますし、
ハンドル操作で、危険を回避することも出来る様に
なります。
今度は高速道路での講習のとき、前方の車が
速度を落としたので、ハンドルだけを使って
その車を避けようとしたときに
再び、教官に
「ハンドルだけで、危険を回避するな
危険を察知したらまずはブレーキで速度を落とす!」
と再び、指導されました。
ブレーキは、必要なとき
自分を制御するために、「使い方を知る」
コトが大切だと教えられました。
そして、ちなみに私の故郷は、雪国です。
さらに、ブレーキと自分自身(の車)の
性質を知ることが重要になります。
ブレーキが身を守ることも、
危険を呼ぶこともある
ご存じの通り、雪国では、
冬、路面に雪が積もったり
凍結したりして、滑り易くなります。
その時、ブレーキを過信しすぎていると
必要なときに、それが効かない事態に遭遇したり、
あるいは、かえって、その状況で
急ブレーキをかけてしまって
ハンドル操作ができないほど
車がスピンしてしまうことも起こります。
この時も、ブレーキが問題なのではないのです。
状況に合ったブレーキの使い方が
出来なかったことが、問題を引き起こします。
そうです。
同様に、コーチングのときにテーマに上がる
「心のブレーキ」もまた同じ性質があります。
「心のブレーキ」もまた、私達が思いきって
挑戦したり、前進するために必要なものです。
ですから、そのブレーキが、望んだ形で
使われていない(挑戦を止める、前進を止める)としたら、
あなたの『何』が、あるいはどんな『気づき』が
前に進みたいあなたにブレーキを
かけさせているか。こちらに焦点を当てて
探求していきます。
…私達が創り出す結果は、
私達自身が気づいている(意識的な)ことと
気づいていない(無意識的な)ことによって
なされる意識的/無意識的な判断で
作られています。
NLPでは、この意識と無意識の両方を
意識的に扱う方法をお伝えします。
「心のブレーキ」が効き過ぎるとき
多くの場合、無意識的な理解から
問題を解決することが役立ちます。
意識しなければ気づかない部分ですから、
その中にある解決すべき具体的テーマを
見抜く力を鍛えます。
ですから、
目標達成への課題発見が効果的に
出来るようになるのです。
ご興味が湧きましたら、
HPやメールから、ご質問など
受け付けております。
どうぞお気軽にお寄せ下さい。
では。
(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2014.4.4 一部改編)
http://nlpfield.jp/mailmag01/
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