色々な価値観がありますが、
無駄なく、効率よくというのは
日本人にとって、割と“合う”価値観
かもしれません。
しかし、ムダを避けていることで
かえって、ムダを作る事が少なくない
ことはご存じでしょうか?
一概にムダと言っても、
現象として、例えば、
時間のムダ、場所・スペースのムダ
コストのムダ、距離のムダ
エネルギーのムダ・・・
何を軸に置くかによって
ムダそのものも変わっていきますし
あるムダを無くそうとすると
別のムダが増えることもあります。
いってみれば、
ムダは私達が“何をムダとするか”を
決めるところから始まるのです。
こんな例があります。
物流の現場での話です。
現場のリーダーが、ものを運ぶときの
道具があれば、もっと作業する人の
パフォーマンスを上げられるのに
と思い、運搬用の機材を上司に
申請したところ、コストがかかるからと
却下されて、
結果として、繁忙期に
人手が足りなくなり、余計に
アルバイトを雇うことになってしまった。
道具のコストのムダは避けられたものの
アルバイトさん分の人件費のコストが
大きく増えてしまったというオチです。
その意味で言えば、
ムダを避けるという発想よりも
現実、今ある力やものを最大限
活かすという発想で“ムダ”と
向き合うのは如何でしょうか?
私達自身も、自分が使える時間、
資源には限りが無いわけではありません。
しかしながら、
それを最大限に活かすためには、
まずは、
自分の使えるモノを全て洗い出すことに
なります。
ムダを避ける発想の場合、
思った以上に“しない、使わない”
という風に意識が動くので
自分の既にある力や協力者を
見落としがちです。
ときには、自分の力を使い切るために
誰かのサポートをもらうというのも
ありです。
ムダを考えすぎて、余力を残すよりは
全力で、自分の目標ややりたいことに
注力する。
この方がよほど、自分を有効に活用でき、
ムダを出さないやり方ではないかな
そう思います。
いかがでしょうか?
Image credit: stockshoppe / 123RF ストックフォト
(初出 Facebook NLPフィールドCafe2014.2.12 一部改変)
http://www.facebook.com/nlpfieldcafe
LEAVE A REPLY