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“現状”を活かしきる“質問”

 すじ肉、もつ煮込み…ラーメンスープ
    …ひと手間ふた手間が味を引き出す

 実家にいた頃、うちの父が好きで(もちろん僕も)
 牛すじのみそ煮込みを良く作ってくれました。
 普通に焼いたり、ちょっと煮たりしただけでは
 固かったり、脂が多かったり、
 匂いがキツかったりして
 お世辞にも食べやすい材料ではありません。

 ですから、何回かゆでて、お湯を捨て
 柔らかく、食べやすく、手間をかけて
 いわゆる「ごちそう」に変えていくわけです。

 そうすることで、お酒を飲むときや
 ごはんのおかずとして
 充分主役となるお総菜になっていきます。

 ラーメンのスープも、直接食べる部分ではない 
 豚骨や鶏ガラを、時間をかけ、手間をかけ
 匂いや濁りを取り去り、うまみを引き出す。
 そうやって、魅力的を引き出しています。

 もしかすると、捨てるところだったかも
 しれない部分からその魅力を引き出す。

 それは、食材だけの話ではありませんよね。

 常に最高の状況とは限らないものです。

 
 どんなに準備をしても、期待していたことが
 起こらないことがあります。
 
 そんな時、皆さんはどのように対処しますか?

 きっと、その状況を受け入れて、周りの方の協力を
 得たりしながら、できる限りの対応を
 するのでは無いでしょうか?
 
 「だから、入念に準備するんだよ」って、
 ツッコミ入りますよね。 

 愚問にお付き合いありがとうございます。
 その通りですよね。、準備する段階で、期待外れが
 できるだけ起こらないようにすること

 これが、スープや牛すじ煮込みで言うところの
 最初のひと手間になりますよね。

 そして、繁盛しているラーメン店ではさらに、
 その日の気温、湿度、に合わせて
 塩加減や火の入れ加減をかえるでしょう。

 つまり、
  どんな気温の日であっても
  どんな湿度の日であっても
 そこから、最高、最適なラーメンにする
 方法があると言うことになります。

 同じように、
 もし、私達がそれ程恵まれてない
 状況にあるときでも最高、最適な方法を
 探ることはできないでしょうか?

 もし「現状」に一番合う方法が
  あるとしたら、それはどんな方法だろう?

 「現状」に好奇心をむけてみませんか?
  そして、その中に潜んでいる
  隠し味(適した策)を探るのです。
  
 …もちろん、恵まれてない状況だ
 気づいているのですから、ちょっと気合いは
 いるのかもしれません。

 東京で雪が降ると、転倒する方が多いのは
 雪が降っているのに、雪仕様の靴底ではない
 靴を履いているから。

 どんなに雪国で雪になれていても
 靴底に滑り止めが付いていなければ
 思ったようには歩けません。

 「現状」に興味を持つ→特徴を知るということ

 当たり前に聞こえるかもしれませんが、
 「恵まれていない状況」という、
 自分の中の“評価”は現状の可能性を
 見落とさせるのに貢献してしまいます。

 その時に、可能性を引き出す問いの一つが

 「もし「現状」に一番合う方法が
  あるとしたら、それはどんな方法だろう?」

 そしてこの問いを使っていると
 苦手に感じる場面、困ったと感じる場面は
 減ってくるはずです。

 …状況に対する、タフさを手に入れる
  一つの方法として。

 では良い週末を。

(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2013.12.13 一部改変)
http://nlpfield.jp/mailseminar.html

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