現実には“制限”があります。
東京にいて、急に大阪に行くことになったと
します。しかも翌朝、朝の7時集合。
深夜0時を過ぎて、新幹線も飛行機も高速バスも
終わっています。
一つの案としてレンタカーで移動が選べます。
おおよそ、東京ー大阪間は、500km強なので
平均80km/hで、約6時間半
可能性としてはありです。
しかしながら、例えば疲れていて
運転を6時間もしていられない
としたら、安全面からも強行軍は
選択すべきではないでしょう。
あなたが大阪に着くことが最優先であって、
理論上可能なことであっても
体調などのあなた自身の状態に
よって優先すべき目標をその方法では
達成できないことが起こりえるからです。
しかし、往々にして私達は
自分の状態を顧みずに、このような
ちょっと無理をするような
強行軍を選択しがちです。
・・・これまで何も無かったからと言って
希望的観測だけで、楽観するのは
危険なことだと思いませんか?
結局は、“急がば回れ”なのかもしれません。
私達は、子供の頃から「頑張ること」の価値を
教えられています。そして、個人的には
とても価値のあることだとも思っています。
しかし、適材適所という言葉がある様に
それぞれの人にとっての得意、不得意が
あります。そしてまた、その時々の
身体の状態、心の状態があります。
これらを無視して、ただ“頑張る”のは
結果として、願っている方向と違った方への
努力となってしまう可能性が
あるのです。
僕個人がよく使う例ですが
〜体調を崩して、体力も落ち、
食事も満足にとれない病人に
体力が付くからといって、
ニンニクたっぷりの焼き肉へ
招待するか?
・・・食事がとれてないのですから
胃腸が弱っています。
ニンニク、焼き肉は
返って、弱った胃腸には
過度な負担で余計に胃腸を
痛めますよね。
だから、まずは、消化に良いもの
で胃腸の調子を整え、徐々に
食事を体力の付くモノに変え始め
胃腸が整い始めたところで
ニンニク、焼き肉ならば、
それは体力を付けるのに役立つでしょう。
効果があると言うことは、
場合によっては、副作用もある
そのことを見極めて、自分自身で
負荷のハードルを変えること。
実は、私達は物事が上手くいかないとき
得てしてこういう罠にはまっているのかも
しれません。
“自分の今を知る”ことで、
いい方向に、良い状態で“頑張”れる
自分の成長のために、“頑張る”あるいは
負荷をかける事もあるでしょうが、
常に、同じようにそのようにハードルを
上げ続けるのはかえって
乗り越えたいハードルを見つけたときに
燃料切れになってしまっているかもしれません。
今の自分の“調子”に気づくこと
ハードルを上げて頑張ることは“今か?”を
確かめること。
この辺りの調整をするだけでも
思っていたのと“違う方向に”頑張る
というのは無くなると思います。
・・・良いスポーツ選手は
いつも力を入れているのではなく
ここ一番というポイントで
力を込めることが出来る
人だそうです。
私達も自分自身へのハードルの高さを
低く変えたり、高く変えたりしながら
いい調子で毎日を成長感を持ちながら
楽しんで生きたいですね。
では良い週末を!
(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2013.7.19 一部改変)
http://nlpfield.jp/mailseminar.html
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