どんな道具にも、コツというモノがあります。
たとえば、日本ののこぎり…
僕は、子供の頃初めて使ったときに、
どうしても上手に、切ることが出来ませんでした。
正確には、時々切ることが出来て、
時々切ることが出来ませんでした。
理由は簡単なことでした。
それは、(日本の)のこぎりの歯の特性を知らなかっただけのこと。
つまり、(日本の)のこぎりは、
押すときには切れなくて、
引くときに切れる
のだということ。
それを、父が木を切っているのを表面的にだけ捉えて
「のこぎりで切るときには、歯を前後に動かせば良い」
と思ってしまったからうまく切れなかったのです。
その思いの中でしたから、歯を思い切り押して、
歯がうまく前に行かず(何本かダメにしたこともあります)切れない。
たまたま引く方に力がうまく入って切れたとしても
子供の頃の僕には違いがわからず、混乱していました。
もっとも、小学校も高学年になる頃には
理屈もコツもわかって出来るようには成りましたけれど(弁解ですね)。
もちろん、西洋ののこぎりや糸鋸(糸ノコ)のように
両方で切れるものもあります。
つまり、同じ(似たような)のこぎりであっても
すべてに同じやり方が当てはまるわけではありません。
これは、コーチングの場でも大切にしていることです。
仮に、「有名なコーチが、何百人の人にやってみてうまくいった」
やり方であっても、クライアントであるあなたに合っていなければ
それは、それでいいのです。
正解を求めすぎると、この真理からずれてしまいます。
すべての人は、一人一人違いがある。
ですから、多くの人がうまくいった方法は
参考にして、試してみるのはいいけれど、
それが合わないからといって、
無理にやり続ける必要はないということです。
そこに、コーチングの手法とコーチの柔軟性が
役に立つはずなのです。
どんなコーチングもオーダーメイド。
アドリブ、が当たり前です。
だからこそ、クライアントであるあなたは
わがままに、まさに、あなたに違和感があるときには
是非伝えていただきたいし、それに対応して
新しいコミュニケーションや変化のスキルをご提案できます。
何度もお伝えしているかもしれませんが、
クライアントであるあなたは、あなたの目標達成(問題解決)の獲得と行動の実践のプロ
コーチは、クライアントさんの目標達成(問題解決)のプロセスをともに作り上げるプロ
互いにそれぞれの役割を果たして初めてコーチングの果実が
手に入ります。
ですから、どうぞ「相棒」として、あなたの感じたとと
あなたからの提案もどんどん伝えてください。
その率直な意見交換こそが、相棒コーチングの本質。
コミュニケーションの質を高めることで
あなたの人生の質を高めるステップを作ります。
ではまた来週。
(初出:あなたの相棒、賢いコーチの使い方
http://aibou-coach.blogspot.jp/ 2014.8.27)
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