難しいこと、勉強や作業、
なれていない練習をしているときに、
「もう、〜だから、これ出来ないよ」
と泣き言を言うと
「出来ない理由を言うな、やれ!」
なんて、叱られた経験は
一度や二度ではありません。
確かに、出来ない理由を言っても
大人に押し切られるとしたら
ムダだったのかもしれませんが、
あの当時“良い”と思われていた方法と
あの当時“正しい”と思われていた方法が
現在の学説ではそうではないと
されたものがいくつかあります。
つまりもしかすると「出来ない理由」を
究極に突き詰めていったとしたら
新しい学説にたどり着いたかもしれない
なんてことを考えたりすることがあります。
半分冗談で、半分本気です。
つまり、私達は、
「自分自身が“できない”と気づいている」
理由について、いわば中途半端にしか
気づいていない可能性が高いのです。
すると、
「みんなやってないよ」という一般化した理由や
「目の前に起こっている一時的な現象」を捉えて
できない。
と認識していたのかもしれません。
言い換えれば、まだ「出来る」と「出来ない」との
境界線近くにまで到達していない
可能性があるのです。
その具体的な取り組みとして
「できない理由を100個」あげる。
まさに、量が質に変わる位の個数と
言っても良いかもしれない量です。
出来ない理由を100個あげるのは
個人的には、「いい加減解放してよ」と
思いながらではなかなか続くモノではありません。
ある意味「できない」に本気で向き合う
ことが無いと、100個を出すことそのものが
難しいことになります。
この視点は「急がば回れ」の発想で、
「出来ない」と口にするとき、
そこに「したくない」の気持ちが
混ざっていると、結論は「しない」の
ための議論になります。
ですから「できない」に含まれる
「したい」気持ちを引き出す。
あるいは、「したくない」理由を
もう「探したくない」という
逆モチベーションを理由に
行動をし始める発想をすることも出来ます。
ここで、誤解のないように
お伝えしたいのですが
あなたが
「出来ない」といっていることについて
「出来る」「完了する」というゴール
未来の姿を望んでいるとき以外に
この方法は使うことはありません。
コーチは、あくまで、クライアントが望む
未来、ゴールに到達するように
あらゆる方法、発想でサポートします。
ですから、押したり、引いたり
和んでもらったり、焦ってもらったり
ときには、すこし語気が強めの
アプローチをすることもできます。
しかし、これも、
クライアントであるあなたが
どのくらい、ゆっくりと/急激に
どのくらい、じっくりと/早急に
どのくらい、優しく/厳しく
進めたいかの狙いに遭わせて
互いの合意の上で、選んでいきます。
…コーチングの場面では
コーチもクライアントであるあなたも
同等の立場、上下関係ではありません。
クライアントはゴールに
到達(目標達成/問題解決)する役割
コーチは、クライアントがゴールに到達する
プロセスを提供したり、
(クライアントが望む未来への)方向性を保つ
役割です。
2人がそれぞれの役割を果たして初めて
コーチが効果を発揮するのです。
…何度もお伝えしたかもしれませんが
“相棒”コーチングと名付けている所以(ゆえん)です。
では、また来週。
(初出:あなたの相棒、賢いコーチの使い方
http://aibou-coach.blogspot.jp/ 2014.7.16)
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