会議やミーティング、
少し挑戦的なことをしようと、
相談しているとき、
その会議に結果を背負う責任者、
その結果を実際に行動する担当者
あたりから、
(以前の僕でしたら、僕自身からも)
「失敗したら“どうする“んですか?」と
反論がやってきます。
心情としては、
「そんな上手くいく確証のないことに
巻き込まれたくはないよ」
そんな気持ちも働くでしょう。
意見を受けて、「挑戦的」なことを
止めることもできます。
しかしもし、進めていくとしたら
「失敗したらどうするんですか?」
の心配を少し、紐解いておく必要があります。
多くの場合「挑戦的」なことは、
相手にとって(ときには自分にとって)
想像範囲の外です。
つまり、「わからない」わけです。
私達は「わからない」と色々想像を
めぐらせるようにできています。
そこでもし、「挑戦的」な事に
否定的な感覚を持っている人は
どう考えるでしょうか・・・
「わからない」ことを考えようと
するときには、個々の人の肯定的/否定的が
増幅されながら、その人の考えに
影響を与えるのです。
ですから、根拠の少ない想像部分たっぷりの
「失敗したらどうするんですか?」は
企画側として、相手の判断をより良く
(あくまで相手にとって)してもらうために
こちら側で提供できる情報を
伝えておく必要があるわけです。
伝えることは、
「失敗したら、どんなことが想定されるか?」
「失敗したら、どんな対処を準備しているか?」
「失敗の確率を減らすために何をする準備があるか?」
こんなところでしょうか?
相手は、「失敗したら」という世界で思考していますから
ここで、「絶対に失敗しないから」という説得は
ほとんど意味がありません。
相手の「失敗が起こる」という世界で、
話を伝えることが
「失敗したらどうするんですか?」
を解決して実行を始める鍵になります。
「失敗が起こる」→どうなるか分からない → 不安
から
「失敗が起こる」→起こることを知っている
→対処方法を準備している
→起こらない準備をしている
安心とまでは行かなくても、
不安を軽減、あるいは削減することも可能です。
僕自身も、若い頃、
会議で企画したり、提案して
「失敗したらどうするんだ?」
なんていう反論を、ただ想いと勢いで
押し切ろうとして、
押しつぶされたことがなかったわけでは
ありません。
今、あの頃の自分に、
「お前の意見が通らないのは、
相手の知りたいことを伝えていない
相手の不安を減らせてないからなんだよ」
こんな風に言えそうです。
あなたの良い提案を
伝えていくために、
相手の気になっていることに
寄り添って伝えていく。
コミュニケーションの大切な肝で
ついつい忘れがちなことなのかもしれません。
(初出 Facebook NLPフィールドCafe2012.9.12 一部改変)
http://www.facebook.com/nlpfieldcafe
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