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決意した“風”な言葉

 その発言は何と伝えたいのだろうか?

 つい先日(2013年3月)、安部首相がTPP協議への参加を
 表明されましたが、
 その議論の途中に疑問に思ったこと

 「協議への参加を検討する予定だ」です。

 もちろん、参加したその先にある
 制約(抜けられないかもしれない)とか
 結末(抜けられないと、関税が・・・)とかいう
 事を予想して、議論になっていたのは
 理解はしているつもりですが、

 「協議への参加を検討する予定だ」 
 
 少なくとも、最終的に判断しなければならない
 TPPへの参加不参加からは遠く
 その協議にも参加するかどうか分からないばかりか
 その参加をするかどうかの検討をしよう
 そう思っているわけです。

 この発言で、決めたのは検討するって予定を創った
 ってこと。予定は未定と言われれば
 何も決まって這いません・・・・。 

 国という大きなグループの舵取りというのは
 いやはやなんとも、時間も力も、言葉も
 かかるモノです。

 実際に使われているかのように
         言われているフレーズ

 「可及的速やかに善処するよう申し伝えます。」
 
 僕自身が、何かの小説家漫画のセリフで見つけて
 面白く(好奇心)に思ってときどき笑い話で
 伝えるフレーズです。

 要は、「出来るだけ早く頑張ります」
 これって、小学校のときに、叱られませんでした?
 「できるだけっ、どのくらい?
  頑張るってなにをどう頑張るのかな?」って

 しかし、漢字を使って書くと
 何かいかめしく、仰々しくなるのはお気づきと思います。
 
 漢字を使う使わないにかかわらず、
 具体的ではない言葉を使っているとき、
 (例えば、主語や目的語がないとか、
   具体的な場所や行動がわかりにくい)
 私達の決めたことは、実現難くなります。

 それが、会社や組織、チームで
 決めた事だとすれば
 それも、その決定も上手くいくことは
 難しくなりがちです。

  具体的にする もしくは
      理解者(翻訳者)になる

 上で、「難しい」「なりがち」と言ったのは
 実際、上手くいく人、上手くいくチームが
 あったからです。

 そこでは、その人自身が、あるいは、リーダーが
 その抽象的で曖昧な言葉の表現を
 具体化する力があったからです。

 そしてまた、チームであれば、
 勝手に解釈するだけでなく、
 もともとの決定について、
 確認をする(理解を含める)
 事ができるリーダーがいました。

 ときに言葉は、それが曖昧であればあるほど
 後に見返したときに、違った解釈が生まれます。
 なぜなら、決めたときには、気づいていて事も
 その言葉には遺されていなければ忘れるものです。

 ですから、できるだけ
 具体化する、言葉であれば、より具体的に
 イメージであれば、五感を使ってリアルに

 それがなければ、
 自分が、あるいはチームの一員として
 その理解、翻訳をしていけば言い
 事になります。

 それが、特に上司であれば、
 もしかすると、ただ聴くよりは、
 自分の解釈が会っているか確認すると
 良いかもしれません。

いずれにしても、私達は、
自分の言葉で自分の決断や
それに基づく行動
確認することになります。

 そこに、曖昧さがあると
 結果、行動に繋がりません

・・・決めたのに、出来ない。
   こんなとき、
 
   決めたことの「文」が
   具体的に行動できそうか
   確認してみるのも良いですね。

 来週の行動計画辺りは
 ここからはじめられるのは如何ですか?

(初出 メルマガ “心がイキイキする言葉のフレッシュサラダ”2013.3.22 一部改変)
http://nlpfield.jp/mailseminar.html

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