いきなり ~問題~ です。
太郎君は、算数のテストで70点を取りました。
お母さんに、伝えると
「よく頑張ったわね、どこが上手くいったの
次も頑張ってね。」
と言ってもらえました。
太郎君は、素直に「今回のテストはうまくいったんだ」
そう思いました。
今度はお父さんに、伝えてみました。すると
「何をやっているんだ、何が問題だったんだ!!
次に向けてしっかり努力しろよ!」
と言われました。
太郎君は、少し考えて「今回のテストはやっぱりうまくいったんだ」
そう思いました。
太郎君は、どうして今回のテストを
「うまくいった(≒成功)だと思ったのでしょうか?」
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正解は、お気づきの通り、いろいろあります。
そこで、1つの見方をお伝えします。
1.まず、太郎君自身に70点が良いとか悪いとかいう
基準がなさそうだと言うこと。
2.そして、お母さんには誉めてもらえて
しかし、お父さんには叱られた。
でも、誉める/叱ると言う違いはあったけれど
太郎君はそこに違いを感じなかった
3.お母さんは「次も頑張ってね」
お父さんは「次に向けてしっかり努力しろよ!」
・・・次回に期待していると伝えてくれた
ということから、太郎君は
「次に繋がる、テストだった。期待に応えている」という点で
うまくいった(≒成功)だと思ったと推察できます。
人によっては、
お父さんの「何をやっているんだ」という叱責の言葉に
叱られたと言うこと自体で、
今回のテストは失敗だったと思う人もいるでしょうし
「70点“しか”とれなかった」と考えて
失敗したと思うかもしれません。
その一方で、今回の太郎君のように
「両親から期待してもらえる」と言うことを感じて
成功だと受け止めることも出来ます。
最終的に「成功/失敗」は
自分で決めているのです。
誰かの基準を情報として使っているかもしれませんが
例えば、
お父さんに叱られたくない
同僚に馬鹿にされたくない
と言うような基準で
他の誰かが見れば明らかに上手くいっていても
「お父さんに叱られる」「馬鹿にされる」
ことがあるだけで
それは「失敗」になる事もあるのです。
同じように、
端から見れば、大変な失敗であったとしても
「今回の出来事で、大きな学びがあった」とか
「今回の結果から、新しい事へのヒントが見つかった」
未来に繋がる手がかりが見つかることで
「成功」と見ることも出来ます。
実際、研究や実験をするときには、
実験は、ある仮説(アイディア)が
正しいかどうかを確認するためのものですから
予想と違う結果がでたとき、
実験を端から見る人は「失敗だ!」と
思ってしまうのですが、
そもそも、仮説(アイディア)が
正しいかどうかを確認するためなのですから
「正しい/正しくない」が分かれば
それは成功ですよね。
成功/失敗は、何かの基準に対して
決めることの出来る物です。
そして、その基準、
少なくとも、私達が恐れたり、焦ったりする
「成功/失敗」の基準は
私達が決めてます。
だとすれば、
私達が決めたものである「成功/失敗」に
自分自身が必要以上に恐れたりする必要は
ないのかもしれませんね。
・・・あっ、そうそう
100点より 花マルの方が
嬉しかった頃、ありませんでしたか?
(初出 Facebook NLPフィールドCafe2012.6.14 一部改変)
http://www.facebook.com/nlpfieldcafe
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