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▽▲〝もし、うまくいかなかったらどうなる〟のか?▲▽

新入社員の頃、僕は営業部に配属されました。
そして、始めてお客さんに提案書、見積書を
出しに行くときの道中のことです。

僕のOJT担当の主任にこんな質問を受けました。

「ひじま、もしこの提案
  うまくいかなかったらどうなると思う?」

この質問、緊張している僕にとっては
さらに、緊張が高まります。

・・・どれだけ叱られるんだろうか? とか
   もしかして、赤字になる??? とか
   さらには、これに正しく答えるには
   どうしたら良いだろうか・・・ とか

頭の中は、緊張や、まとまらない考えで
ぐるぐる回っていました。

そこで、主任から振ってきた言葉がこれです。

「(俺が)びっくりする。」

「????」
一瞬何を言われたのか分からないくらい混乱しました。
全くの想定外の答えです。

自然と笑いが出てきました。

主任が、緊張でガチガチの僕を見て
笑わせようとしてくれたのでした。

〜ー〜ー〜ー〜ー
考えてみると、実際私たちが
不安に思うこと心配することの多くが

「失敗したらどうしよう」なのです。

そして、その心配な未来は・・・「びっくりする」
かもしれないのです。

そして、このとき僕にとって役に立ったのは

「失敗するかも」に恐れている僕に対して
「失敗した未来」の予測を作ってくれたこと。

何が起こるか分からない・・・ではなく
〝主任がびっくりする〟だけ(らしい)ということ。

多くの場合、不安なのは、不確実な行く末です。
脳が実現したいこと、身体の安全を守るための
準備ができないことが、そもそもの不安な感覚なのです。

どんな形であれ、その不安の場所を一旦決めさえすれば
私たちの脳は私たち以上にクレバーですから
きっと、適切なやり方を見つけてくれるはずです。

そして、それが「(俺が)びっくりする」でも
いいんです。そこを手がかりにして
さらに脳は良いやり方見つけてくれますから。

〜ー〜ー〜ー〜ー

今、それから18年立ちました。
その提案を出した結果は、失敗ではありませんでした。
あとから考えれば、
失敗したとしても、次の提案を出せば良いだけのこと。

新入社員で、提案書、見積 デビューの僕にとっては
そこがまだ、見えていなかっただけのことだったのです。

そこを、「????」で
気持ちの余裕を引き出してくれた
ユーモアには、今もなお感謝です。

もし、あなたがこんな場面に遭遇したら
相手が見えていない、可能性の部分を
ちょっとつついて、リラックスを促すのも
いいと思いませんか?

(初出 Facebook NLPフィールドCafe2012.1.20一部改変)
http://www.facebook.com/nlpfieldcafe

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